COC事業 平成28年度 第6回「倉敷みらい講座」を開催しました

平成28年7月12日(火)、倉敷芸術科学大学において平成28年度第6回「倉敷みらい講座」テーマ「多文化共生 移民労働者(戦前・現在)」を開講しました。一般参加者・2大学関係者・学生50名の方にご参加いただきました。

今回は、岡山県立矢掛高等学校 難波達興 氏、総社市役所 人権・まちづくり課 譚俊偉 氏をお招きし、ご講演をいただきました。

難波氏は、「『外国人労働者』と『アジアからの花嫁さん』―グローバルなヒトの移動と私たちの社会―」と題し、長年、高校教師として高校生と一緒に民族問題等について考え、取り組まれてこられた経験を踏まえながら、国内外のヒトの移動(外国人労働者・アジアからの花嫁さん等)にまつわる様々な諸問題について近代~現代を中心に概説されました。また、難波氏はどう共に生きる地域をつくるのかという問いに対し、“すべては交流から始まる”とし、最も大切なことは“交流”を学びの方法として位置づけることであると主張されました。

譚氏は、「言葉や文化の違いあってもココロは一つ」と題し、自身の母国ブラジルの歴史・文化やこれまでの自身の経歴・体験に触れながら、外国人問題、多文化共生社会に向けた総社市の取り組みや自身のお仕事・活動についてお話しされました。全国から届く在留外国人の様々な質問に答えるアドバイザーをされたり、外国人を対象にした防災リーダー養成研修を実施したり・・・外国人譚氏の日々の奮闘ぶりもよく伝わってきました。

最後に、譚氏が思う理想の社会は「皆が一緒に学び、一緒に考える社会」であるとし、多文化共生社会を築いていくためには「お互いの文化を理解し仲間になること」「お互い助け合いの精神が必要である」と述べました。

参加者からは、「大変考えさせられることが多くあった。勉強になった」「言葉や文化が違っても、心が一つという言葉に何かすごく大切な鍵があると思った」等の感想が寄せられました。

次回の「倉敷みらい講座」は、10月29日(土)に開催いたします。