現代食文化学科
学科長メッセージ
「人々の健康の維持増進」は栄養士の使命です!

川口 洋
現代食文化学科長・教授
日本は、世界でも有数の長寿国となっていますが、「健康寿命」(支援・介護を必要としない)とは10年近くの差があります。一方で人々の食生活においては、エネルギーや食塩等の過剰摂取、野菜の摂取不足等の栄養の偏り、朝食の欠食に代表されるような食習慣の乱れがみられます。これらに起因する肥満や生活習慣病が「平均寿命」と「健康寿命」の差を大きくしています。生活習慣病の発症を予防して健康寿命を延ばすためには、栄養・食生活の改善が重要です。
本学科が養成する栄養士は、多彩な食の知識をもった栄養士の専門力と高い調理力で、和食の利点を生かした美味しくて栄養バランスの良い食事を、病院や施設などの給食施設に限らず、様々な環境の人々へ提供する担い手、即ち健康な食事の普及者として力を発揮すると考えています。
実践力の身につく、自由度の高いカリキュラムを展開!!
取得可能な免許・資格
- 栄養士免許
- 管理栄養士国家試験受験資格(要実務経験1年以上)
- 中学校・高等学校教諭一種免許状(家庭)
- 栄養教諭二種免許状※1
- 食品衛生管理者・食品衛生監視員資格
- フードコーディネーター資格
- HACCP管理者資格
- 栄養心理サポーター資格
- 家庭料理技能検定(3〜1級)
- リテールマーケティング(販売士)
- 災害食コンシェルジュ※2
- 商品企画開発士※2
- 健康増進栄養指導者資格※2
- 製菓衛生師受験資格**京都製菓製パン技術専門学校のスクーリングを本学で受講することで取得可能
※1 栄養学科の科目を履修することで得られます。当該資格取得のための単位は、卒業要件外となります。管理栄養士合格後は一種に転換します。
※2 本学独自の認定資格
学科の特色
予防医学の観点から、「栄養」と「運動」に関する専門知識と技能を身につけ、
人々の健康の維持増進に寄与できる人材を育成!
本学科は、栄養士養成を柱に多彩な資格の取得が可能。栄養学・食品学・食品衛生学・調理学・栄養指導・給食管理などの基礎的な学びの上に、食文化に関する専門知識を修得。さらに学生の将来設計に応じ、食育、スポーツ栄養、商品開発、教員免許に関する科目群を用意しています。卒業後は、食品関連企業、学校、福祉施設、スポーツ施設等で人々の健康の維持増進に寄与できる人材を育成します。
ここが作陽自慢のポイント!
栄養士+αの学び
入学当初から将来の目標がしっかり定まっている学生や、「食べることが好き」「作ることが好き」から食に対する好奇心を持って入学し、4年間を通じて将来の夢を見つけようと思っている学生など、現代食文化学科にはたくさんの個性ある学生が在籍します。
現代食文化学科の学びで軸になるのは「栄養士」に必要な栄養学や食品学などの知識や技術。この学びの基礎が身についた3年次より、自分の進みたい将来設計に応じた「4領域」から、専門知識や技術を修得することができます。
目指せる進路
- 栄養士(保育所(園)、学校、給食委託会社、福祉施設、病院等)
- 管理栄養士(要実務経験1年以上)
- 各種食品関連企業(製造、企画・開発、販売、営業、食品衛生管理者)
- スポーツ施設
- フードコーディネーター
- カフェ・飲食店
- 製菓・製パン業
- 料理研究家
- ホテル・レストラン
- 家庭科教諭(中学校・高等学校)
- 栄養教諭 など
自由度の高い4つのオリジナルカリキュラム
実践的なカリキュラム
現代食文化学科では、現場で即戦力となる栄養士としての技術修得のために、1年次から4年次まで徹底した調理力の向上を目指します。1年次には「調理学実習」で包丁の持ち方から学び、3,4年次には約100人分の大量調理を行い、段階的に実践力を身につけます。4年次には、3年次の「給食管理実習」で修得した知識・技術を深めることを目的に、授業で「ヘルスケアレストラン」を開店します。学生の主体性と、プロとしての実践力を学内の給食施設での給食の提供で身につけます。
調理系講義
-
調理学実習 Ⅰ・Ⅱ
調理器具の扱い方と、食品の特性を考慮した調理操作を習得し、衛生的で栄養バランスが整ったおいしい食事を完成させます。
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食品加工学実習
(製菓・製パン含む)
ヨーグルトや乳酸菌飲料などの製造をはじめ、主原料の性質と製品の品質など基礎的な食品加工技術を修得します。
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日本の料理
食材の持ち味と旨味を生かす、伝統的な日本料理の特徴を学びます。本膳から懐石、精進、会席、家庭料理をそれぞれ調理します。
実践力を養う地域活動
-
「倉敷三斎市」に出展
倉敷駅前商店街アーケードで行われる朝市「倉敷三斎市」に出展。サークルでは、地域活性化と資源の有効利用に貢献できる商品を企画・開発しています。2019年は県内産大豆を使用した「おからハンバーグトルティーヤ」を提供しました。
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産学連携活動(JA)
商品開発実習では、地域特産の野菜を使用して、一次予防に役立つ商品を企画・開発し毎年提供しています。2019年は連島れんこんを素材にして、おいしさと機能性を活かした6品を考案し、来場者に健康的な食についての説明とともに販売しました。
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食育栄養まつり
倉敷市主催の「倉敷市水島地区食育栄養まつり」へ参加。倉敷市民の健康の維持・増進を目指し、食事診断や栄養相談を行いました。
カリキュラム
年次
地産地消実習で農産食品の生産・流通・
利用について学び、地域産業も学修します。
教養教育科目
建学の精神に関する科目 | アセンブリー・アワーⅠ・Ⅱ 宗教Ⅰ・Ⅱ | |
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教養に関する科目群 | 一般教養分野 | 教養基礎Ⅰ・Ⅱ 日本国憲法 日本文学 人間関係論 日本芸能史 |
外国語分野 | 英語Ⅰ・Ⅱ 中国語Ⅰ・Ⅱ フランス語Ⅰ・Ⅱ | |
専門に関する教養科目群 |
化学基礎 生物学基礎 生活学概論 心理学概論 コミュニケーション論 情報活用演習Ⅰ・Ⅱ 物質科学概論 特別講義 |
地域貢献科目 |
くらしき学【食】フィールドワーク 食を活かした地域貢献実践 大学と地域 まちづくりと地域 くらしきチャレンジ演習 |
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専門教育科目
栄養士 関連 科目 |
社会生活と健康、 人体の構造と機能、 並びに食品と衛生に 関する科目群 |
解剖生理学Ⅰ・Ⅱ 食品学Ⅰ・Ⅱ 社会福祉概論 生化学 食品学実験 |
---|---|---|
栄養に関する科目群 | 栄養学総論 | |
給食の運営に関する科目 | 調理学 調理学実習Ⅰ・Ⅱ | |
専門 4領域 |
共通科目 | 基礎実験 食文化概論 日本食一次予防論 地産地消実習 |
食育・教育と 総合調理科目群 |
災害食計画論 | |
健康増進と スポーツ栄養科目群 |
運動プログラム演習A | |
商品開発と流通科目群 | 食品機能論 マーケティング論 発酵食品論 食品保蔵科学 | |
フードコーディネートと 食環境科目群 |
デザイン基礎(色彩学・造形基礎) 食生活の文化論 |

PICK UP!専門4領域科目
運動プログラム演習
健康を維持する運動に関する基本的な知識を学び、学生自らがデータを収集・分析し考察します。体力向上のための運動プログラムが提案できる能力を身につけます。
年次
実体験を積むことを重視した商品開発
実習では、模擬体験で実践力を養います。
教養教育科目
建学の精神に関する科目 | 宗教Ⅲ・Ⅳ | |
---|---|---|
教養に関する科目群 | 一般教養分野 | 経済学 芸術文化論 |
外国語分野 | 英語Ⅲ・Ⅳ | |
健康スポーツ分野 | スポーツ実技A・B 健康科学 | |
専門に関する教養科目群 | 発表の技術 食統計学 調査とアンケート分析 特別講義 |
地域貢献科目 | インターンシップA・B(2〜3年) 若衆実践演習(2年) |
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専門教育科目
栄養士 関連 科目 |
社会生活と健康、 人体の構造と機能、 並びに食品と衛生に 関する科目群 |
公衆衛生学(含健康管理概論) 病理学 食品衛生学 食品衛生学実験 解剖生理学実習 栄養生理・生化学実験 |
---|---|---|
栄養に関する科目群 | 栄養学各論 栄養学実習Ⅰ・Ⅱ 栄養指導論Ⅰ・Ⅱ 公衆栄養学Ⅰ・Ⅱ 臨床栄養学概論 | |
給食の運営に関する科目 | 給食管理 | |
専門 4領域 |
食育・教育と 総合調理科目群 |
日本の料理 |
健康増進と スポーツ栄養科目群 |
スポーツ心理学 運動プログラム演習B | |
商品開発と流通科目群 | 食品加工学 食品加工学実習(製菓・製パン含む) | |
フードコーディネートと 食環境科目群 |
地域活性食企画演習 食環境心理とインテリアデザイン |

PICK UP!専門4領域科目
地域活性食企画演習
大学のある地元倉敷市玉島の活性化を目標に、インタビュー調査等、幅広くフィールドワークを行い、学生自身が町を知り、表現するスキルを学修して、食文化で人と人を結ぶことを学修する授業です。
年次
災害時や非常時に栄養士ができることを考え、
実際に100食を提供する実習も経験します。
教養教育科目
教養に関する科目群 | 外国語分野 | 英語Ⅴ・Ⅵ 英会話Ⅰ・Ⅱ イタリア語Ⅰ・Ⅱ ドイツ語Ⅰ・Ⅱ |
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専門に関する教養科目群 | 特別講義 |
地域貢献科目 | くらしき学(地域創生)研究 |
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専門教育科目
栄養士 関連 科目 |
栄養に関する科目群 | 臨床栄養学各論 臨床栄養学実習 栄養指導実習Ⅰ・Ⅱ |
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給食の運営に関する科目 | 給食管理実習 給食計画論実習 給食管理校外実習Ⅰ・Ⅱ 校外実習総合演習Ⅰ・Ⅱ | |
専門 4領域 |
共通科目 | キャリアデザイン研修 総合演習 食文化演習A・B |
食育・教育と 総合調理科目群 |
子どもの食支援(含食物アレルギー対応) 世界の料理 | |
健康増進と スポーツ栄養科目群 |
運動生理学 スポーツ栄養学 | |
商品開発と流通科目群 | 商品開発論Ⅰ・Ⅱ 商品開発実習Ⅰ・Ⅱ | |
フードコーディネートと 食環境科目群 |
フードスタイルマネジメント演習 店舗デザイン・メニュー開発実習 |

PICK UP!専門4領域科目
商品開発実習Ⅱ
商品のコンセプト発案から試作販売までを体験。地元企業と連携し、食品関連企業への就職を想定した授業展開で、商品の開発プロセスを経験します。
年次
学内の大量調理施設を使い、これまでに
学んだ知識や技術をさらに深めます。
教養教育科目
専門に関する教養科目群 | 特別講義 |
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専門教育科目
専門 4領域 |
共通科目 | 卒業研究 食文化演習C 健康増進実践演習 |
---|---|---|
食育・教育と 総合調理科目群 |
代謝生化学 ヘルスケアマネジメント実習A・B | |
健康増進と スポーツ栄養科目群 |
スポーツフード実習 |

PICK UP!専門4領域科目
ヘルスケアマネジメント実習
1食500㎉台のヘルシーメニューを学内レストランで提供します。少人数による作業管理で、実践での技術力向上を図ります。
※記載のカリキュラムは、2020年度入学生のものです。